組織の管理

配属初日の新人に教えること

ポイント

・組織構成と、困った時に頼れる人
・勤怠管理などの日常業務
・今日以降の研修内容

配属初日。新人にとっては、緊張と期待が入り混じる日です。この日を新人にいかに過ごさせるか。それが、その後の新人の活躍を決めるといっても過言ではないでしょう。

コツは、丁寧だが詰め込みすぎず、新人が困らず自律的に学べるように。教育担当者が、新人に教えるべきことをまとめていきます。

なお、項目をまとめたExcelファイルを最後に用意してありますので、ダウンロードしてご活用ください。

組織構成と、困った時に頼れる人

まずは、配属部署での最初の挨拶。その場に居合わせたメンバーと、自己紹介を行います。軽く、名前と現在の仕事内容程度でいいでしょう。

そこから、新人が配属となる部署の構成を教えていきましょう。新人から始まり、同じ立場の人はいるか、一階層上の人は誰か。部署のまとめ役や責任者が誰かという点まで理解できれば、十分でしょう。この時点では、会社全部の組織構造までを教える必要はありません

そして、新人が困った時に誰を頼ればいいかを教えます。理想的には、教育担当者がそのまま「私をいつでも頼ってください。」それが難しい場合は、困った時にいつでも声をかけられる人を紹介します。

このように、所属部署を把握できると、そこでの人間関係を把握できます。配属組織の人間関係を知らせて、新人の心理的安全性を高めましょう。

勤怠管理などの日常業務

続いては、ないと業務上困るレベルの、日常業務を教えていきます。

まず、出勤退勤の方法。勤怠管理の方法は、タイムカードやシステムへの時間登録など、毎日行うものを教えます。ロッカールーム等の使い方や、不意の欠勤の連絡先も伝えておきましょう。

続いて、社内連絡の取り方。メールやチャットツールなど、何をどれくらいの頻度で確認するかを伝えます。日報を誰にどのツールを用いて送るか、合わせて伝えるといいでしょう。

以上のように、今の会社というシステムに、新人を齟齬なく組み込んでいきましょう。

今日以降の研修内容

さらに、今日以降に行っていく研修内容を話していきます。

まず、今日は何をするのか。綿密に研修内容を用意しているなら、資料を渡して内容を伝えます。Eラーニング等を利用するなら、その操作方法やスケジュール感を伝えます。今日の就業までの時間、やるべきことを新人が自分で分かっている状態が必要です。

さらに、明日以降にやることもある程度把握してもらえると理想的です。基本的に今日の延長線上のことになるでしょうが、把握して自律的に動けるようにレールを敷いてあげましょう。

まとめ

新人が困ることがないように、組織構成と頼れる人、そして日常業務を教えましょう。そして、自律的に学べるよう、学習内容のレールを敷いてあげましょう。

本記事の各項目を、Excelファイルにまとめました。ダウンロードしてご活用ください。